2019年7月20日土曜日

除外キーワード設定をするべきか否か?

昨日の時点で早速1件成果が発生したことに気を良くした僕は、調子に乗って、

「この短時間で1件発生したんなら、起きたら普通に1件ぐらい発生してるんじゃね?」

と楽観視していた。

しかし、現実はそう甘くはなかった。

今のこの時点(17時)で、広告主サイトへの誘導数はおよそ165。

それに対し、発生はなんとゼロ。

1件も発生せず、広告費だけをいたずらに消費してしまったのである。

消化した広告費はおよそ1200円。

成果報酬の金額と比較すればまだ3分の1程度に過ぎないため、まだ慌てる段階ではない。

だが、広告比率を30%前後に抑えるのであれば、広告費1000円辺りで1件は発生していてほしい。

現実はそう甘くはないということなのか。

・・・

とまあ今はそんな感じです。

で、実際どんなキーワードで検索されてるのよ?って思って検索キーワードを眺めていると、なんとそのほとんどに「無料」のキーワードが含まれているじゃありませんか。

僕の考えとしては、とりあえず無料でも良いから読んでもらって、そこから有料の商品を購入してもらえればそれでいいかなって思ってました。

実際、返報性を考えればその考え方は決して間違いではないように思えるからです。

無料でこれだけ楽しませてもらったんだから、お返しじゃないけどちょっとぐらいは有料の商品を購入しても良いかな。

そう考える人だって中にはいるだろう、と思ったわけですね。

しかし、これだけ成果が発生しないとなれば、この考え方そのものが楽観的だったと見直すべきなのかもしれません。

今日最も検索されたキーワード、それは、

「●● 全巻 無料」

です。

3つのキーワードの複合ながら、検索数は圧倒的。

比較的短時間にもかかわらず表示回数は1000を超えます。

ただこのキーワードが全く成果につながっていないということは、僕の考えた「無料で読んだ人がお金を払って購入してくれる」という考え方を改める必要があります。

ここでちょっと、「成果が出ない」という前提の元で、シミュレーションしてみましょう。

僕は今、何かの漫画が読みたいと思っています。

まあ有名所で言えば、ワンピースとかでもいいかもしれません。

そこで以下のキーワードで検索してみることにしました。

「ワンピース 全巻 無料」

このとき僕の思考はどうなっているのか。

言わずもがな、

「ワンピースの全巻を無料で読めるサイトはないか?」

です。

そこで表示された検索結果のリンクをクリックします。

そこには有料で(でも割とお得に)ワンピースの全巻を「販売」しているサイト。

果たして「全巻 無料」で検索した僕は、お金を払ってまでそのサイトからワンピースを購入しようとするでしょうか?

……

このシミュレーションの結果、そもそも「無料」ってキーワードで検索してくるような人は、「お金を払いたくない」と思っているわけで、もしお金を払わなければならないことが判明したら、その時点でサイトを離脱してしまう可能性は高いという結論に至りました。

無料で検索=お金を払う気がない。

特に全巻無料なんてキーワードで検索した日には、全くお金を払わずに全巻読みたいって思ってるわけで、お金を払う確率はほぼ皆無に等しいと言えるのかもしれません。

僕が想定した「お金を払ってくれるかもしれない人」というのは恐らく、「無料」キーワードで検索するような人ではなく、例えば、

「ワンピース 3巻」

みたいな「無料」が含まれていないキーワードで検索してきた人なんだと思います。

無料というキーワードが入ってない=お金を払う気がある

と結論付けることはできませんが、少なくとも無料キーワードを含まない時点で、「お金を払う意識がある人」が検索している可能性を「含む」ことができます。

それだったら、その人がアクセスしてきた結果、「1巻と2巻が無料だった」とすれば、3巻を購入してくれる可能性もあるかもしれません。

まあ、何が言いたいかって言うと……。

無料キーワードは確かにCVRもインプレッションもクリック数も多いですが、それが実際のCVにつながるかって言うと、かなり長い目で見る必要があるだろう、って話です。

要するにちゃんと稼ぐ気があるなら、誘導数だけを追い求めるんじゃなく、お金を払う気がないユーザー(これを容疑者と言います)を除外していく必要がある、と。

正直「無料」でもある程度コンバージョンするんじゃね?って思ってたんですが、実際には伸び続ける誘導数に自己満足する結果にしかならない蓋然性が高いことがわかったって感じです。

早めに気づけたのは良かったのかもしれません。

とりあえず無料キーワードはフレーズ一致で除外しておきました。

これでかなりクリック数は減るはずです。……と同時に、本CVRは高くなるはずです。

今回の失敗は、「無料」を含んだ複合キーワードのインプレッション数とクリック数が非常に多かったことから、

「クリック単価が下げられる!ラッキー!」

と思ってしまったことにあるかもしれません。

というのも、複合キーワードの方が恐らく、今回のケースではクリック単価が安かったからです。

例えば、1ページ目に広告が表示されるのに最低限必要なクリック単価が以下のようになっていたとしましょう。

ワンピース(単一):20円
ワンピース 無料(複合):10円

さらに、出稿しているキーワードが「ワンピース(フレーズ一致)」とし、広告グループに設定している上限クリック単価が15円だとします。

すると、

ワンピース(単一)→あんまり表示されないし、クリックされない
ワンピース 無料(複合)→かなり表示されるし、クリックされる

で、この結果に対して、「想定より低い単価でクリックが得られてる!ラッキー!」って思います。(実際の検索キーワードは見てない状態)

で、ここで上限クリック単価を10円まで下げますよね。

すると、より事態は深刻化し、ワンピースの単一キーワードではほとんど広告が表示されず、逆に複合キーワードではインプレッションもクリック数もほぼ変化がないという状態に。

結果だけを見れば、「クリック単価が安くなってラッキー」で済むんですが、ここで今回の「無料」キーワードの扱いを思い出してみると、とても良くないことが起こっていることがわかります。

つまり、CVにつながるキーワードではほとんど表示されなくなり、逆にCVにつながらないキーワードでばっかり広告が表示されることになってるってことです。

クソですね!!

恐らく僕が昨日の時点でやらかしたのが、今回説明した事例と同じようなことだと思います。

僕は昨日、最初のクリック単価をちょっと高めに設定してました。

15円とかだったと思います。

でも実際の平均クリック単価がそれより結構安かったので、最終的に5円まで引き下げました。

それでも結構クリックされてる。1日に100回ぐらいクリックされるペースです。

「クリック単価が安い!ラッキー!」

そう思ったのは良いですが、結果は「本CVゼロ」。

なぜかというと、単一キーワードではほとんど表示されず、「無料」のキーワードを含んだ複合キーワードでばかりクリックされているから。(と僕は想定しています)

実際に昨日の時点で成果につながったキーワードが何だったのかはわかりませんが、恐らく「無料」を含んでいないキーワードだったのでは?と考えています。

そう考えれば、多少クリック単価が高くなろうとも、「無料」を除外したほうが良い結果につながる可能性があるのではないか?

まあこれも頭の中の妄想ですが、いずれにせよ無料を除外したことにより、広告のインプレッションとクリック数はおそらく大幅に減少するはず。

平均クリック単価は上がるけど、その分より優良顧客を集められる確率は高くなる……と思っています。(信じています)

まあ、どうなるかはわかりませんが、とりあえず先ほど「無料」をフレーズ一致で除外すると同時に、全体的な広告グループの上限クリック単価の引き上げを行いました。

(ちなみに除外キーワードは「無料」以外に500個ぐらい設定しています)

これで多少は希望が持てるようになったのでは無いでしょうか……。

ちなみに実際の僕のケースで示せば、

[タイトル(単一)]→平均クリック単価8円
[タイトル 全巻 無料]→平均クリック単価5円

で、僕が設定した上限クリック単価は「5円」でした。

そのため、単一キーワードでは広告がほとんど表示されず、逆に無料キーワードではめっちゃ広告が表示されてるっていう状況でした。

これがCVにつながらない要因かはわかりません。

が、試してみる価値はあると思います。

そうだよね、全巻無料で読みたいのに、肝心の最新刊が有料だなんてふざけるなって感じだよね!!!

全巻無料で読みたいって思考がふざけるなだよ!!!!

全巻無料で読みたいならもっと別の検索キーワードがあるだろうが!!!

ということで、お金を払いたくない人は除外しながらこれからも色々試してみたいと思います。

今回の修正(というか想定・妄想)で正解だったら、色々試さず放置で済むので、どっちかというとそうあってほしいです。

これからも宜しくお願いします。

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