2019年9月13日金曜日

現代日本を舞台とした小説における「お前」呼びについて

今回はどうでもいい話。

小説の中でよく男性が女性に対して呼びかける際、「お前」って二人称が使われているのを目にします。

お前、お前。

普段の生活の中で耳にする「お前」は大抵の場合、

男→男

であり、女性から男性に呼びかける際、「お前」と呼んでいるのをほとんど聞いた試しがありません。

でも小説の中だと「お前」がメジャーな気がする。

女性をお前と呼ぶ心理には複数あるようですが、独占欲だったり、守りたい対象としてだったり、自分が優位に立ちたいと思っていたり、あるいは名前呼びが恥ずかしくてついつい、みたいなこともあるようですが……やっぱり、現実での「お前」呼びって基本的にそんな感じなんでしょう。

まあ、現実でお前呼びしてる人を見たとしても、僕は別に気にしません。

逆に親しくもない人間にお前って言われたら「死ね」って思いますが。

逆に言えばある程度馴染みがあるような人であれば、別にお前呼ばわりされてもさほど気にしないかもしれません。いやしかし高頻度でお前って言われたらめっちゃイライラしそう。多分そんな人間とはまともに付き合わないので良いですが……。

まあ、それはともかく。

現実ではあまり聞かない上に、ググったら結構な女性が「お前呼びはイラつく」って思っていることを考えれば、やっぱりあまり現実的ではないような気がします。

しかし小説世界ではかなりの頻度で主人公(男)はヒロイン(女)を「お前」呼ばわりしています。

もちろん名前で呼ぶこともありますが、それよりも何気ない場面では「お前」だったりします。

なぜなんだ。

逆にヒロインが主人公のことを「お前」と呼ぶことはなく、逆にお前呼びするヒロインは主人公に対してかなり敵意(のようなもの)を抱いていることが大半です。

なんか……この辺りに個人的には違和感があります。

コミュ障の主人公が人気者のヒロインをお前呼ばわりすることもありますし……。お前、普通そんな呼び方したら「は?こいつ何様?」って感じるだろうよ……(特に周囲が)

ほとんどの場合は「○○(名字)さん」じゃないですかね。

んー、でもヒロインによっては主人公を「あんた」呼ばわりしていることもあるので、それと「お前」はある意味対になってるんでしょうか。

でもなんだろう、やっぱり「あんた」だと距離を感じるのと同様、「お前」だと距離を感じる気がする。

両思いの男女がいて、片方はほとんどのケースで「お前」と呼び、もう片方は名前呼びをしている状況だと、どうしても愛情が釣り合っていないような印象を受けてしまう。

というのも人間の心理的にも「名前」ってのはかなり重要で、呼ばれたら嬉しく感じるもの、って言われてるんですよね。

ということで僕は小説の中での「お前」呼ばわりがどうにも気になってしまうわけです。

書いてる人は気にならないんだろうか?

現実でお前呼ばわりしちゃう人ってことはないと思うんですが。

よっぽど距離が近いなら別にそれでも良いかもしれませんが、周囲に人がいようがいまいが関係なくお前って呼んだら、周囲の人に対する印象だってあまりよろしくないでしょうに。

……とまあ、変なところで気になってしまい、たまに話が頭の中にうまく入らないことがあります。

そういう呼び方が読者に与える印象を考えた上で文章が作られてるなら良いんですが、そうじゃないなら気にしてほしいなぁ、って思いますね。

はい。

どうでもいい話でしたね。

まあ、「小説は小説」なので別にそこまで気にしなくてもいいと思うんですが、舞台が「現代日本」だったりするなら、現実の文化とのリンクは大事にしてほしいと思う。

これが異世界だったり完全ファンタジーだったらそういう文化だってことで気にせずに入れるんですけどね。

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