2020年1月18日土曜日

宝くじと承認欲求

今日はどうでもいい話。

YouTubeで、最近よくおすすめに出てくるフェルミ研究所ってチャンネルの「宝くじで高額当選した人」の動画を見てたんですが・・・

これですね。

宝くじに当たると不幸になる理由
https://www.youtube.com/watch?v=kSsXqLgEbEY

内容についてはとりあえず置いといて、注目すべきはコメント欄。

「宝くじに当たったこと周りに言わなきゃいいじゃん」。

そんなコメントが結構いっぱいあります。

高額当選したことがバレるから、周囲にカネ目当ての人が集まってくる。

バレなきゃそんな人湧いてこないんだから、もっと平穏に暮らせるのでは?

他にも、

「宝くじに当たったら、ストレスがたまらない仕事がしたい」
「大金持ってるって思ってたら、多少の小言なんかは聞き流せる」

そんなニュアンスのコメントもありました。

で、僕はこれについては全く同じこと考えてて、

「宝くじに当たったって、自分だったら周りに言わず秘密にしてるだろう」
「むしろわざわざ周囲に吹聴するなんてバカなのでは?」

と思ってました。

ただ最近、ちょっといい感じにお金が入ってきたことで、

「儲かると周りに言いたくなる気持ち」

が理解できるようになってきました。

やっぱり「金がある」と思うと気持ちに余裕が出てきて、なんか「周囲に認められたい気持ち」が生まれてくるんですね。

「俺こんなに金持ってるんだぜ!!!
すげーだろ!!!」

みたいな。

(もちろん、金持ってるから偉いとか、そんなことは全く思いませんが)

まあ、ある意味ブログで収入報告するのは、その一環と言えるかもしれません。

周りに言えない分、こうやって匿名で不特定多数に対して収入の情報を発信する。

これによって多少は自身の承認欲求が満たされる。

完全には満たされないものの、少なくとも多少は「マシ」になるのを感じます。

ともあれ、

「宝くじが当たったときに周囲に言わなきゃいいじゃん」

というのは「金持ってない人」が思うことであって、実際に金を持ってしまえば、「周りに言いたくなる気持ち」はおそらく大抵の人が出てくるものだと思います。

自分ではそう信じていなかったとしても、実際にそうなってくれば理解できるはずです。

実際僕も今の状況を周りにかなり言いたい気持ちを抑えて、その感情をブログで発散してる状況ですしね……。


※現在の状況:今月の確定報酬が230万円を超えました。


とまあ、こんな風に今はわざとあからさまに書いたわけですが、じゃあ、なぜこんな感情が生まれてくるのか?

僕は、マズローの欲求5段解説が割と説明として当てはまりやすいと感じています。

以下は適当な画像検索結果から引っ張ってきたものです。ごめんなさい。


この欲求段階はあくまでも参考程度に考えたほうがいいとは思うものの、

・一番下に生理的欲求(食べたい、寝たい、ヤりたい)が来る
・その次に安全欲求(安全を感じたい)が来る

という点ではおそらく疑いようがありません。

平和な日本ではまず「生理的欲求が満たされない」という状況は起こりませんし、安全欲求についても「争い」という点では起こりません。

ただ現代の「安全」は単なる身の安全だけではなく、経済的な安定もそれに含まれていると思います。

つまり金がなかったら生活ができないわけで、場合によっては生理的欲求にも影響してくるわけですから、

「金(経済的安定)=現代における安全」

と考えても差し支えない……と思います。

現代人の中には「働きたくないけど、生活のために仕方なく働いている」という人も多いはず。

つまり「働かない=安全欲求が満たされない」ということで、基本的には多くの人は(経済的な意味での)安全欲求は満たされていない状況にあると考えられます。

なので、安全欲求の次に来る「社会的欲求」や「承認欲求」にそもそも目が向かない人も多いってことです。

だからこそ、

「宝くじが当たったって、そんなの周りに言わなきゃいいじゃん」

という(一般的に考えて、至極当然に思われる)発想が生まれてくるんだと思います。

ただ実際に宝くじが当たり、サラリーマンの生涯賃金レベルの収入が一度に入ってきたとすると、経済的な意味での「安全欲求」は満たされてしまいます。

じゃあ次に何が起こるかというと、

「自分の存在を認めてもらいたい」

という欲求が生まれてきます。

とは言え、「宝くじが当たる」という運ゲー要素以外では、宝くじ当選前後では「自分自身の変化」は全くありません。

能力面でもそうですし、仕事の収入も全く変わってません。

じゃあ何が変わったかって言うと、「宝くじで(例えば)3億円当たった」という点だけです。

ならもう、それを周りに話すしかありません。

健全な欲求の満たし方を考えるなら、そのお金をなんとか上手いこと(人に役立つ)投資とかに回して、投資家としての自分を承認してもらう……って発想とかはあるかもしれません。

なんか人的支援をして、その功績が認められる、とかそういう方向性もあるかもしれませんね。

でも宝くじに当たるような人(というか宝くじの当選を狙って購入するような人)は

「お金がほしい!!!(高級車がほしい、時計がほしい、マンション買いたい、など)」

って思ってるわけで、基本的にそんな「遠回り的な発想」は生まれない場合も多いと思います。

まあ、多分僕でもそうですが、宝くじが当たったらまずそのお金を自分のためにどう使うか、って考え始めるはず……。

というわけで、どうすれば最短距離で承認欲求を満たせるか???

と考えると、一番簡単なのが「宝くじで当選した事実を話す」です。

会社で話すみたいなことは置いといて、身近な人には話すことになります。

何億円も持ってるのに、誰にも話さずに自分の中だけに秘めとくって、多分めっちゃしんどいですよ。

でも身近な人に話しちゃったらもうおしまいで、そうなったら「不特定多数の人に話す」のと何ら変わりがありません。

口コミネットワークの力です。

僕の周囲にも「あそこの家は金持ってて、子供は働かないでもやっていける」って謎の近所の情報が入ってくるくらいですし、宝くじの高額当選なんて絶好のネタになるはずです。

・・・

ということで、

「宝くじで当たったって、周囲に話さなきゃ無用なトラブルは起きない」

って話だったんですが、現実的にはそれを実現するには、

「承認欲求を最短距離で満たそうとする自分の心と戦う鋼の自制心」

が必要になるって点は覚えておくといいかもしれません。

(でも覚えててもなんにもなりませんよね)

人間はやっぱり社会的動物なんで、他人に認められたいって欲求からは抜け出すことはできません。

それは多分、理性とかじゃどうにもならない本能的な心の働きだと思います。

もちろん「言わなきゃいい」はそうなんですが、意外とそういう当たり前の考えって「自分がそうなってないからそう思うだけ」なことも多いんですよね。

戦時中の話とか人間ってめっちゃ残酷じゃん、自分だけはそうならないわ、って思ってても、いざ戦争が起こったら自分がどういう反応するかなんてわかりませんし。

いきなり人に殺されかかったとして、じゃあ躊躇なくその人を殺せるか?ってなったら、それもわかりません。

(突然強盗とか入ってくると、「これって何かのドッキリ?」って思う人もいるとかいないとか)

そういう意味では、そういった特殊な状況に対処するためには、あらかじめそういう状況をシミュレーションしておくのが良いのかもしれません。

宝くじは買わなきゃそれで良いんですが、いざ自分で働いて大金が稼げるようになれば、結局似たような状況に対処しなければならないわけですし。

僕が聞いた話では、

「お金=人間性を拡大するレンズ」

です。

大金を持てば「あいつは変わった」と言われることも多いようですが、それは間違いで、「大金を持ったことでその人の本性が出てきた」と考えるのが自然だということ。

これまで「お金がないこと」で抑圧されてきた欲求が、大金を得たことで噴出してきた。

その変化が「大金を持てば人は変わる」と言われる要因だってことです。

いわばその変化の方向性が「その人の人間としての器」と言えるのかもしれません。

良いこと言ったふうなこと書いといて、終わりにします。


どうでもいいですが、3億円とか一度に入ったら嬉しいですよね。買わなくても宝くじ当たらないかなぁ。

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