とりあえず今は条件満たしたときにトレードやってるんですが、それ関連の本を読んで一応知識も仕入れようとしています。
とはいえ手法的なことを今更新たに仕入れてもただ判断材料が増えて混乱するだけのような気がしているので、あまり手法だとかインジケータだとかそういうのは積極的に学ぼうとしてません。
ただデイトレーダーの人が大体読んでるっぽい本があるようなので、それはとりあえず目を通しておこうと思って、今日はその本読んでました。
それが「デイトレード」。
知ってる人は知ってるデイトレーダーのための本らしく、日本語版は翻訳されてるのは2部構成のうちの前半の1部のみらしいです。
内容的にはデイトレードの手法の解説ってわけではまったくなく、「トレーダーとしての心構え(マインドセット)」を教えるような内容でした。
一言で言えば「ルールを守れ」に尽きるんですが……。なぜかAmazonでは高評価の人多いですね。
で、確かに参考になる部分は多く、軽々とトレーダーとして成功を収めてるように見える人も、実は大抵の人は大失敗を経験してるってことが書いてあったりして心の慰めにはなりました。
ある程度失敗してから読んでみると、心を安定させてくれる本ですね。
・・・
と、ここまでは良いとして。
僕は著者のことを全然知らなかったので、
「これだけ日本で有名な本を書いてる人なんだったら、今頃すごいことになってるのでは?」
と思い、著者であるグレッグ・カプラさんとオリバー・ベレスさんについて現在を調べてみました。
すると、デイトレードの中で紹介されてる「FXトレーダーの教育プログラムを提供してる会社」は現在では存在しませんでした。
「pristine.com」ってサイトなんですけど。
「おかしい……グレッグ氏とオリバー氏はどうなってしまったんだ……」
と更に調べてみると、グレッグさんの方はツイッターやってました。
https://twitter.com/gregcapra
名前が一緒なだけじゃなく、ちゃんと本人っぽいです。
しかしフォロワーの数を見てみると、どうにも世界的な知名度はそれほどでもないのでは?と感じざるを得ません。
また、もともとやってたPrestine.comじゃなく、現在では「MASTER TRADER」って名前に変わってるし、なんかパートナーの人も変わってます。
オリバーさんどうなっちゃったんでしょう?
そこでオリバーさんについても調べてみたんですが、こちらはグレッグさんよりも情報が見つかりにくかったです。
ただPrestineについて調べていると、こんなサイトがありました。
https://www.tradingschools.org/reviews/pristine-trading/
これはどうやらトレーディングスクールのレビューサイト的なものらしく、内容は英語なんですが、どうにもPrestineはやたらと評価が低い。
レビュー内容は結構詳細で、興味深いです。
以下、日本語翻訳を一部抜粋。
=====
Pristine Tradingとは何ですか?プリスティントレーディングは、「レガシー」トレーディング教育者の1人と私が考えるものです。このサイトは、1996年にグレッグキャプラとオリバーベレスによって設立されました。どちらもさまざまなトレーディング製品の教育者でありセールスマンです。私はこれらの男性の両方についてあまり詳しく説明しませんが、オリバー・ベレスは絶対に避けなければならない人物であることは間違いありません。彼は、Element Tradingという名前のプロップデイトレーディング会社を含む、さまざまな詐欺的な取引活動を実行してきた長い歴史があります。要素取引とは何ですか?Element Tradingは小規模なトレーダーをまとめてオムニバストレーディングアカウントにまとめました。これにより、小規模なトレーダーは25,000ドルの取引ルールを回避できました。短期間で動作しましたが、オリバー・ベレスが店を閉店し、オムニバス口座に資金を提供していたすべての人の取引預金で姿を消すまで。これは2012年に起こり、非常に醜いものでした。その頃、オリバーベレスは不正な荷物をすべて抱えてプリスティントレーディングから離脱し、IfundTrader.comという新しい会社を設立しました。Ifundtradersのレビューは間もなく公開されますが、Pristine.comに集中してください。
=====
「デイトレード」の中には、「本物の技術を教わるのなら高額でなければならない」的なことが書いてありましたが、Prestineの受講料?は9000ドルみたいです。
つまり100万ぐらい。
で、オリバーベレスさんは何かをやらかしたようで、信用できる人物ではない、と。
ちなみにこのレビュー書いた人によると取引記録なんかを見せてくれと言ってもひたすら無視してきたようです。
おかしい。
デイトレードの中には、「そういう証拠が明確じゃないやつは信用してはいけない」みたいなことが書いてあったのに……。
……ということで、僕はデイトレードを途中までは割と真剣に読んでたんですけど、
・著者(少なくともオリバーベレス氏)の信頼性について疑いを持ったこと
・本人が言ってることとやってること、違うんじゃね?と思ったこと
などから、いわゆる「情報商材屋」のような印象を受けてしまい、続きを読む気持ちが若干薄れてしまいました。
情報商材売ってる詐欺師の人って、表向きは綺麗事言ってるけど、裏ではきたねーことやってるってパターンがよくあるので、なんとなくそれに似た雰囲気を感じてしまったんですよね。
まあ、本に書かれている内容自体は役立つ点もあったので、全てを否定するわけじゃありません。
ただ「マインドセット」って結局、正しい手法を学べれば後から勝手についてくるもんだとも思うので、それを「売り」にしてしまうのはある種の逃げなんじゃないかとも思ったり。
「損切りしましょう」なんて、普通にストップ注文置いといて後は放置すりゃいいじゃん、みたいな。
勝手に損切りされるなら、自分で損切りラインをイジったりとかすることなんてあり得ませんしね。
ということで、国内では何かと有名な「デイトレード」ですが、それってなんとなく
「みんなが勧めてるなら、じゃあ俺も勧めよう」
的な空気を感じなくもありません。
少なくとも精神論を学ぶぐらいなら、「精神をコントロールするために効果的な科学的手法」みたいなのを学んだ方が遥かに効率的だし、効果的だと思います。
マインドセットを知っていることと実践できることには雲泥の差があると思いますし、「ただ知っているだけ」というのは「知らないこと」よりもむしろ有害であると感じます。
ということで、どうせデイトレード読むのならファスト&スローとか行動経済学系の本とかセルフコンパッション的なこととか学んだ方が良いと思います。
そういう意味ではDaiGoさんの動画とかめっちゃ役立つなと思った。デイトレード1冊で4ヶ月も動画見放題だし。
2020年4月16日木曜日
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