2021年5月11日火曜日

ポルノ大実験(インターネットポルノの害とオナ禁効果について)

 昨日から「インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学」っていうタイトルの本を読んでました。

内容はまあタイトルの通りで、最近インターネットポルノ中毒者(インターネットの画像やら動画やら何やらをオカズにマスターベーションを繰り返す人たち)の害とその克服方法について書かれた本です。

内容は割と専門的な話も多いので、こっちのYouTube動画を見た方が概要自体はつかみやすいと思います。というか基本的にはこれぐらい知ってればOKな気がします。

https://www.youtube.com/watch?v=wSF82AwSDiU


僕自身はかなり前(多分20代手前ぐらい)から「オナ禁」というものに興味を持ってて、一部で言われてる「超サイヤ人効果(全能感を得られる効果)」だとか、

「オナ禁を続けたらモテモテになりました!!!同定卒業しました!!!」

みたいな結果が出たりとか、割と調べれば眉唾ものの話はいっぱい出てきます。


でもその一方で、

・オナニーは体に良いものだから、別に制限する必要性はまったくない

・むしろ1ヶ月に20回ぐらいオナニーしてる人は、前立腺がんのリスクが低い

・そもそもオナ禁なんか効果ないよ

といった「オナニー体にいいよ派」「オナ禁意味ないよ派」の主張も多く見つけることができます。

確かメンタリストのDaiGoさん(科学論文の主張を最重要視している情報発信者)なんかは、「オナニー体にいいから制限する必要ないよ」的な主張をされてたと思います。

(最近はあんまり追ってないのでわかりませんが)


というわけで、「オナ禁には何か現状を打破する凄まじいチカラが存在するのかもしれない」と希望を持ってを一旦始めたとしても、ある時衝動を我慢できなくなると同時に、上記のような説得力のある「オナニー体にいいよ主張」を言い訳にし、リセットしてしまうこともしばしばあるわけです。


で、久々にちょっと「エロサイトとか見るのって、実はめっちゃ目標達成を目指す上でボトルネックになってるんじゃね?」と思ったので調べてみて、読み始めたのが冒頭に紹介した本になります。


結論を言えば、「オナ禁そのもの」に意味があるのではなく、「インターネットポルノという超常刺激」を断つことに意味があるのだということがわかりました。

俗に言われる「オナ禁効果」もおそらくはこれに付随するもので、単に「射精をしない」ということをいくら続けても意味はなく、現実には存在しない刺激(ドーパミンを分泌させるもの)への恒常的な暴露を断つことにより、より「現実の刺激」に対する感度が上がるということなのだと思います。

割とオナ禁をすることで「何気ないことに幸せを感じるようになる」という効果が報告されることがあった気がしますが、それは言ってみればネット上のエロ動画とかエロ画像みたいな超強い刺激に慣れきっていた脳が「正常な状態」に戻ったことで、日常に存在する些細な刺激に対しても反応するようになった、ってことじゃないでしょうか。

つまり味の濃いジャンクフードばっか食ってると、本当に体にいい食材が「まずい」と感じるようなものだと思います。


なので、やるべきなのは「オナ禁」ではなく「エロ禁」だってことですね。

インターネットポルノへの暴露が長く続くと、「より強い刺激を求める」という傾向もあるらしいです。

例えば別にゲイでもなんでもないのにゲイポルノを見出したりとか、最初は純愛系のエロ動画で興奮してたのに、レイプ(あるいは昏睡などなど)系じゃないと興奮しなくなったとか。

自分が特殊な性癖を持っていると思っているのは、こうしたインターネットポルノの長期的な影響により「より強い刺激」でしか反応できなくなっていることが原因なのかもしれません。


エロ禁の先にある、自分の中から湧き上がってくる性癖。

それこそが本当の「フェティッシュ」というものだということです。

「自分の異常な性癖に対して不安を感じてる」とかそういう人には救いになる話かもしれません。

そう考えると、今の僕自身の性癖がどこまで「インターネットポルノ」によって作られたものなのかがもはやさっぱりわからなくなります。

多分同じような人はかなり多いはず。


もしあなたが日常的な幸せを感じられず、何となく普段退屈さや不安を感じていたり、「何のために生きているのかさっぱりわからない」というふうに思っているのなら、もしかしたらそれはネット上の超常刺激に慣れすぎていて、それでしか興奮できなくなっているせいなのかもしれません。


ということで、もし普段ネットでエロ画像とかエロ動画を見てシコってるなら、一度冒頭で紹介してる本を読んでみて(あるいはTED動画を見て)、「インターネットポルノ断ち」をやってみましょう!!!


とりあえず僕は今日から試してみることにします。


至極真面目なエロに関する話でした。


・・・


ここからは、最近少し学んでいることに絡めて備忘録的に書いておきます。

自分がわかればいいや的な精神なので、内容のわかりやすさは配慮しません。


人生を「意志力のトレード活動」とみなした場合、あらゆる活動を成功に導く3つの要素として、

・優位性(ゴールに近づくか?)

・安定性(繰り返せるか?)

・拡大力(増殖あるいは拡大できるか?)

というふうに因数分解できる。


この中で先に上げたような「超常刺激」は「刺激中毒」の原因となり、安定性を妨げる要因となる。

そのためインターネットポルノのような刺激を排除することは、逆に「安定性」を自然に高めることに役立つ。

睡眠時間を増やすことの重要性が理解できているなら、まずはいきなり寝る時間を早めるのではなく、夜寝る前にやっていた活動をやめてみる。

(夜寝る前にネットをやってるなら、寝る数時間前にはPCの電源を落とすなど)


これまで確かに刺激中毒についてはかなり注意してきたつもりで、極力YouTubeでも不要なチャンネルを削除したり、Twitterでアンフォローしたり、メルマガの登録解除をしたり、余計なニュースを見ないとかやってきてましたが、いまいち効果を感じられませんでした。

というかなぜかやめてもまた惰性で新たにスタートしてしまうんですよね。

で、その原因が何だったのかって言ったら明らかに今回の話が当てはまったイメージです。

一部分でやめても、一部分で更に強烈な刺激(エロ)を排除してないんだったら、それってずっとやってるのと一緒じゃね?みたいな。


本の中で出てきた「社交的になる」とか「人と目を合わせられるようになる」とか「集中力が上がる」とか「長期的な行動を取りやすくなる」とか色々ありますが、その原因について考えると、やっぱり

「強すぎる刺激に対する慣れがなくなることで、弱い刺激にもちゃんと反応できるようになる」

というのが大きいんだろうと思います。


目標に向かって勉強して、勉強の中で進歩したことに対する喜びよりも、強烈なエロ動画を見たときの喜び(刺激)の方がよっぽど大きい。

だから、勉強(自分の能力が高まること)で進歩したって大したことないじゃん。

それならシコって射精してた方がいいぜ。

って感じでしょうか。


おそらくは超常刺激を日常から排除していくことにより、そうした「進歩に対する喜び」だとか「人とコミュニケーションすることに対する喜び」のようなものに敏感に反応できるようになり、それにより

・コミュニケーション能力が上がる

・目標達成脳力が高まる

といった「現実世界に対するいい影響」が出てくるのだろう、と思います。


オナ禁の「超サイヤ人効果」は眉唾ものであったとしても、こうした「日常の刺激に対する感度の変化」は疑いようがなさそうです。

あまりにもエロサイト閲覧が日常行為になってると、こうした当たり前に思えるようなことに対しても盲点になってしまうみたいですね・・・。


まあ、オナ禁とか1週間ぐらいやってれば何にでも興奮できる身体状態になってくるので、だいぶ継続が難しいですが、なんとかルールを決めてやってみようと思います。

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