2021年5月19日水曜日

BTCを手放すことにしました

とりあえず表題の通り。

割と長期的に見てBTCって1000万円ぐらいまで価格が上がるとか、1億円ぐらいまで価格が上がるとか言われてました。

で、僕自身もその可能性について考えた上でBTCを長期保有する覚悟で、1BTCをPLUSQO AI TRADERに入れたりしてたわけですが……。


この度、BTCを手放して日本円にしておくことにしました。

理由はいくつかあります。


まず1つ目。

「BTCそのものには価値がない」という事実。

まあこれはそのものズバリなんですが、BTCそれ自体って特に何の価値があるわけでもありません。

「BTCに価値がある(BTCの価格が上がる)とみんなが信じているから、価値がある」

ということであり、じゃあBTC(あるいは仮想通貨そのもの)に何かしら価値があるのか?というと、別になくても構わないわけです。


何かと仮想通貨(暗号資産)は投機の対象になってるので、新しいコインが出てはその価格がどうだとか、価値がどうだとか、儲かるとか儲からないとか言われてます。

が、実際のところその仮想通貨そのものには何の使いみちもなく、多少何らかの機能はあったとしてもそれは単に「投機商品」としての価値付けに過ぎず、

「じゃあ、その仮想通貨って現実世界で何に使えるの?」

という質問に対しては何も答えられません。

それは最も有名なBTCであっても同じです。

結局等しく実態は何の価値も産まない「データ」であり、それ以上でもそれ以下でもないというのが僕の考える「仮想通貨」というものの現状です。


なので、「お金を世の中を良くする投票行為として使用する」というマインドで物事を考えた場合、これ以上BTCにお金を交換しておくのは「微妙」だと判断しました。

といってもこれはそれほど強い理由ではありません。


2つ目。

BTCそのものの「価格の不安定さ」です。

上記のように「それそのものに価値はない(でも、今後値上がる可能性がある」と捉えた場合、たしかにBTCは投機先として魅力的です。

実際、当初約100万円で購入したBTCは、かなりの短期間で一時的には700万円に迫るぐらいまで価格が高騰しました。

それによって得た利益だけでも結構なものであり、もしこれが仮にこの先1000万円、ひいては1億円まで価格が上昇する見込みがあるのだとすれば、それは非常に夢があります。


が、最近のBTCの価格の変動を見ていて「いちいちこの馬鹿げた価格変化に付き合うのは、いい加減馬鹿らしいな」と思い始めました。

ごく最近の話で言えば、「イーロン・マスクのツイート」があります。

こちらを見てください。

実際、このツイートの直後にBTCは大きな価格変動を起こしています。


3/24 → BTC価格暴騰

4/26 → BTC暴落

5/12 → BTCさらに下落


クソゲーかな?


しかも5月12日だけでなく、5月17日ぐらいにも同様の出来事があり、「変な憶測をされるのもあれなんで言うけど、テスラはBTC売ってないよ」ってツイートした直後辺りに、BTCの価格は(一時的に)大きく上がっています。

おそらく、次にイーロンマスクが「テスラはBTCを売却しました」みたいなツイートをすると、やはりBTCの価格は暴落することになるでしょう。

つまり、インサイダーやり放題です。

ということで、せっかくBTCが今後値上がってきたとしても、「ただの個人のツイート」だけで操作されてしまうような相場に関わるのは「クソゲー」だと思った、というのが2つ目の理由になります。


3つ目。

おそらく今後さらにBTCの価格が落ちてくるであろうと思われる要因。

これは知らなかったんですが、「仮想通貨取引そのもの」が中国や韓国など資本規制のある地域からの資金の「お手軽な持ち出し手段」として用いられる側面があり、その取締りが今後厳しくなっていくだろうというものです。


中国金融機関、暗号資産関連サービスの提供禁止:

https://jp.reuters.com/article/crypto-currency-china-idJPKCN2CZ23L?il=0


実際中国では上記記事のとおり「金融機関による仮想通貨関連サービスの提供を禁止したほか、投資家に対し暗号資産をめぐる投機的な取引を行わないよう警告した」とあります。

なので、仮にこういった「利便性」が仮想通貨の価格上昇に一役買っているとするならば、規制がかかることにより長期的に見て「価格が上がり続ける希望」というのは薄いのではないかと考えられます。

まあ、結局は「みんなが価値があると思えば、価格が上がる」に尽きるわけですが……。


いずれにせよ「実質的に使いみちのないデータ」に対して、その価格変動に一喜一憂するのはなんか違うな、と思い始めたのはやはり大きいです。

それと比較するなら一応Filecoinの方は「IPFS」という技術に必要なものですし、それは実際現実世界に対して有用な技術でもあるので、(普及さえすれば)実際に「価値のあるもの」になります。


ということで、もしかしたら普通にビットコインの価格は1000万円以上になるかもしれませんが、


1. 仮想通貨全般に実質的な価値がないこと

2. 現状、個人のツイート1つですら大きな価格変動を起こす不安定さ

3. 規制が強まることで「利便性」の喪失を契機とする価値下落の可能性


などの理由により、BTCの長期保有をやめることにしました。

まあこういった理由が的はずれな可能性はあるにせよ、大事なのは「自分自身が納得できるかどうか」です。

僕はBTCを持ち続けることに納得できなくなってきましたし、「仮想通貨の投機ゲーム」に関わるのもなんか精神衛生上よろしくない(他の生活行動に支障をきたす)ので手放すことにした次第です。


「自分が価値があると信じるもの」の価格が下落するなら、それは別に精神衛生上問題はありません。

自分自身が納得してお金をかけてるんだから、別にその理由がどうだろうと「覚悟の上」だからです。

が、「そもそも何に価値があるのかよくわからない」というものの価格変動に関しては話は別です。


もしかしたらこの選択はBTCの価格という1点で見ればマイナスになる可能性はありますが、それを手放すことで「別の利益」が手に入りやすくなる可能性は大いにあります。

ということで、あと僕が関わってるのはFilecoinだけ(+微々たるCNV)になっちゃいますが、これはこれでいいかな、と思っています。

少なくともBTCより「実用上の価値」があるからです。

いずれにせよ全部換金できるまでには相当な時間がかかるので、こちらは部分的に長期保有するつもりで置いておこうと思います。


ということでごきげんよう。


それはそれとして、今後一気に値上がったりしても面白いですね。

自分の資金が関わってさえいなければ、どれだけ価格変動しようが「関係ねーぜ」って思えるので、それはそれで1つのエンタメとして楽しみたいと思います。


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